どう生き どう死ぬか
―現場から考える死生学


監修 清水哲郎
編者 岡部健/竹之内裕文
著者 相澤出/成田憲史/諸岡了介/日笠晴香

   山本佳世子/鈴木亮三/高橋由貴/桐原健真
   
井藤美由紀/田代志門/大村哲夫


体裁 四六判 292頁 並製
定価 2,000円+税
ISBN978-4-900354-90-6
 




昭和20年代まで日本人の8割は自宅で死を迎え、死にゆく人、看取る人、ともに死を受け止める価値観、文化を持っていた。在宅ホスピスという死の現場を共有する執筆者たちは、この失われた文化を取り戻し、死から逃げず、死と向き合いながら生きていくとはどういうことかを、生命倫理、哲学、社会学、宗教学などさまざまな視点から解説する


 目次

 序 どう生き、どう死ぬのか 

 1 在宅ホスピスの現場から   
       延命至上主義からの脱却/在宅ホスピスへの道/臨床死生学という課題

 
2章 看取りを支える、生を支える
     
在宅ホスピスで働くこと/体験からケアを学ぶホスピス・ケアと「生」

 
3章 最期の選択
     あらかじめ決めるということ/事前指示という意思決定事前指示の難しさ/あらかじめ話しあう重要性

 
4章 教育現場における生と死 
     死の経験の欠如デス・エデュケーションから「死への準備教育」へ
    
 「死への準備教育」から「生と死の教育」へ/「生と死の教育」から「生の教育」へ「生と死」を教える

 5章 死すべきものとして生きる 
    「生」は「死」において輝く「死」から逃走する社会/よく生きるということ死すべきものとしての人間

 
6章 死すべきものの仕事  
   
  「やり残された仕事」とはなにか生きることと死の恐怖「仕事」を通じた自己の再発見
     
死にゆく人びとからのメッセージ

 7
章 遺された言葉
 
      遺された言葉の前で途方にくれる/正岡子規の病床の言葉/日常語の中の死/遺された言葉を手に取る  
     

 8章 あの世≠ヘどこへ行ったか 
     「お迎え」体験の実態/現代日本人の宗教性と「お迎え」/幕末・明治における死生観の変容
     あの世≠語らない近代日本而して人情を如何せん

 9章 日本人の死生と自然
    
  近代的自然観に対する反省/二宮尊徳における天道と人道/「死して不朽」――吉田松陰の死生 

 
10章 死別の悲しみとそのかなた
      大切な人を喪うと/死別後の悲嘆とは──夫を亡くしたときどのように悲嘆に対処するか
      私たちにできること

 
11章 受け継がれていく生 
    
  死に直面する人間の苦悩/世代継承性への臨床的アプローチ世代継承性への社会的アプローチ
      コミュニティにおける「いのち」の継承

 終章 人生の終りをどう生きるか
   
    
  厚労省のガイドライン/意思決定のプロセス/人生の終りをどう過ごすか
     
物語りつつ生きる生における喪失 

 文献  
 索引     
 
 ―コラム紹介―
@病院の思想
Aホスピス・緩和ケア
B告知とインフォームド・コンセント
C安楽死
DQOL
E死のタブー化
F死を詠む
G虫のしらせ

H自然死
Iスピリチュアル・ケア
Jイエ永続の願い

■監修者紹介
清水哲郎(しみず てつろう)
1947年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科上廣死生学講座教授。専攻、哲学・臨床倫理学・死生学。

■編者紹介
岡部 健(おかべ たけし)
1950年生まれ。医療法人社団爽秋会理事長。東北大学医学部卒。静岡県立総合病院呼吸器外科医長、宮城県立がんセンター呼吸器科医長等を経て1997年、医療法人社団爽秋会を設立した。

竹之内裕文(たけのうち ひろぶみ)
1967年生まれ。静岡大学創造科学技術院・農学部准教授。東北大学理学部数学科卒、東北大学大学院文学研究科博士課程修了。専攻、哲学・死生学・生命環境倫理学。




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