あの人はどうしてそうしてしまうの?
身近な7つの扉から入る心理学の世界


編著 羽成隆司/河野和明
著者 伊藤君男/天谷祐子/井口善生
    中村信次/安田恭子/亀井 宗
    高橋晋也 
体裁 A5判 224頁 並製
定価 2000円+税
ISBN978-4-908765-11-7 C0011





人づきあいってどうして難しいのだろう?――

人はどういう時にどういう行動をし、そのしくみはいったいどうなっているのか。

人の大切な7つの行動(つきあう、恋する、育つ、学ぶ、記憶する、悩む、見る)

をピックアップし、心理学で明らかにされている事柄をかみ砕いて解説。身近な話

題で心理学全般に触れながら、日々の生きるヒントへと導きます。心理学研究の醍

醐味をあなたへ。





Chapter  1 「つきあう」の扉

はじめに 人づきあいってどうして難しいのだろう? 

1 その人とはじめて出会ったとき――第一印象の作られかた   

2 友人や恋人から誤解されているかも?           

3 多くの人から好まれている人の特徴 

4 似ている人とはつきあいやすい、ほめてくれる人を好きになりやすい

5 うまくつきあい続けるためのコツ     

6 変化に気づいて口に出す

7 ロクデナシの恋人と別れられないしくみ

8 気づかないうちに他人に厳しく自分に甘くなっているかも

9 人からOKをもらう方法――説得のテクニック

10 よい自己イメージが人づきあいの幅を広げる

おわりに トラブルを覚悟して、勉強と実践を!

コラム 対人認知の気分一致効果と感情情報機能説

 

Chapter  2 「恋する」の扉

はじめに そう、恋愛は特別なのだ!

1 恋愛――その生物学的な根拠

2 女の事情 vs 男の事情

3 恋愛の激しさを3つの要素から測る 

4 熱愛の感情が必要なのは、“婚期を逃さないため” 

5 愛情をつの成分に分ける   

6 恋愛のスタイルの分類           

7 恋人との関係には子どもの頃の親子関係が影響する 

8 恋に落ちるきっかけ 

9 恋は段階を踏んで進行していく         

10 恋愛には、“損得のバランス”が大事         

おわりに それでも恋はすてきさ         

コラム 「気持ち悪いもの」は年齢で変わる
    
     ウエスト
=ヒップ比率:美しいと感じられる女性の体型

     感情は他者に伝わる:情動の社会的共有

 

Chapter  3 「育つ」の扉

はじめに 人間は、生まれてから死ぬまで育ち続ける 

1 発達には成長だけでなく停滞・衰退・消失も含まれる           

2 赤ちゃんの発達の意外なからくり――微笑み一つで大人を操ることも           

3 赤ちゃんの能力、恐るべし!             

4 人見知りは乳幼児の武器       

5 遊びの変化は発達の印           

6 大人なら突然「腹が立つよね〜」なんて言わないけれど       

7 友達の移りかわりも発達の印             

8 心が大人になることとは?   

9 親らしさを身につける予習――養護性の発達             

10 子育ては、親育て   

11 成人期以降の生きがい         

おわりに 人間はどこまで育つのか     

コラム 子育てのジェンダーバイアス

    発達障害

 

Chapter  4 「学ぶ」の扉

はじめに 学習=学校の勉強、じゃない           

1 心をもったロボットの作りかた         

2 生まれつきの行動と学ばれる行動     

3 一発OK!の学習、時間がかかる学習

4  Eureka(おお、これだ)!          

5 “自分にとって重要じゃないこと”は学習できない、いくら時間をかけても!

6 縦シマ世界のネコは横シマのガラス板を見るか?     

7 蓼食う虫も好き好き?――趣味や好みの個人差と学習           

8 「○○が怖くて怖くてしかたない」も学習される     

9 “行為とその結果の結びつき”を学ぶ――オペラント学習   

10 ごほうびが学習の邪魔をすることもある     

11 やればできる!――コンピテンスを学ぶ     

12 “他者とともに生きる”ことから学ぶ、“他者とともに生きる”ために学ぶ

おわりに 学習のチャンスを失わないために

コラム 動物実験と学習心理学

    動物研究の展開

    学習心理学から見た心の病とその癒し

 

Chapter  5 「記憶する」の扉

はじめに 記憶への不満と過信

1 記憶を別のなにかにたとえて理解する――記憶のモデル       

2 注意の範囲はとても小さいことを肝に銘じよう         

3 思い出と知識は異なるタイプの記憶 

4 人生の中で経験した重要な出来事の記憶    

5 マニュアルというのはなぜわかりにくいのか?         

6 色に関係する記憶――色記憶と記憶色           

7 “未来”の記憶         

8 “古いものほど忘れやすい”というのほんとうか? 

9 なぜ、思い出せないんだ!   

10 小、中学校で習った漢字のテスト。簡単すぎ?       

11 想起されたことが事実そのままとはかぎらない

   
――記憶の変容、ニセモノの記憶の誕生     

おわりに メタ記憶を鍛えよう!         

コラム 「顔」は特別? 

     状況の不一致を乗り越えて
          

 

Chapter  6 「悩む」の扉

はじめに うまく悩めるようになるために       

1 年齢を重ねても尽きることがない悩み           

2 創造的な活動には悩みがつきもの     

3 ストレスとはなにか?           

4 強力なストレッサーと些細なストレッサー   

5 悩みが生まれるかどうかは、受けとめかたや対処のしかた次第         

6 その悩みは、敵? 鬼コーチ? ライバル?             

7 悩みに向き合う――さまざまなコーピング   

8 悩みを管理する         

9 それでも乗りきれないときには――専門家による心理的援助

おわりに 悩みとつきあいながら生きていく   

コラム さまざまな心の病気(統合失調症とうつ病/不安障害/人格障害)

 

Chapter  7 「見る」の扉

はじめに 生きるために“見る”         

1 光:見ることの出発点           

2 すばらしい目のつくり        

3 “見る”ことはまるで料理!?

4 錯視はトリックじゃない       

5 処理のどこでもずれる!       

6 錯視は“視覚の文法”           

7 ルールをわかっていないからこその錯視!?    

おわりに 当たり前のありがたさ         

コラム 虹は7色?